千葉県での新設工事レポート — 20t Wガーター天井クレーン(6日間)|1日目:荷下ろしと地組 🚧✨
千葉県の現場で、以前解体した2.8t Wガーターの跡地に新設20t Wガーター天井クレーンを入れる6日間の工事が始まりました。今日はその1日目。建屋内の限られた空間で、ラフタークレーン1台を使って慎重に「荷下ろし」と「地組(床上での仮組立)」を進めました。作業の流れと現場の雰囲気を事細かにレポートします😊
朝の段取りと安全確認 — 小さなことを丁寧に 🦺
朝はいつもどおり朝礼で本日の計画を全員で共有しました。今回のポイントは「屋内でのラフター運用」「部材の置き場管理」「狭い動線での搬出入の段取り」。
玉掛け資格者・合図者・見張り(誘導)を明確に配置。
周囲の残置物や床の傷、梁のクリアランスを再確認。
ラフターのアウトリガー設置場所にはアウトリガーマットを敷いて床面保護と荷重分散を確保。
安全確認を入念に行ったうえで、作業をスタートしました。みんなで声を掛け合うことが、まずは一番の安全対策です📢
午前:ラフターでの荷下ろし — 慎重に、確実に 🚛➡️🏗️
大型の主桁(ガーダー)、端車(エンドトラック)、ホイスト本体、ランウェイ用部材などをラフタークレーン1台で荷下ろししました。屋内のため、搬入ルートやブームの振り角に制約があり、細かく計画を詰めての作業です。ポイントは次の通り。
吊り点とスプレッダの選定:長尺ガーダーは1点吊りではなくスプレッダ(吊り梁)を使って二点以上で安定して吊る。重心確認を厳密に行います。
**振れ止めロープ(タグライン)**を各所に取り付け、部材の流れや回転を抑制。屋内では物が当たりやすいので特に重要です。
受け置き管理:図面と照合しながら置き場へ。混乱を防ぐため「誰が」「どこへ」「何を」置いたかを口頭で必ず確認します。
屋内での荷下ろしは“音も振動も出る”ため、現場では小まめに周囲への声掛けをして、建屋内の設備や他作業に配慮しながら進めました。全ての主要部材を無事に地組スペースへ移動できたときは、チーム全員でほっと一息☺️
午後:地組(床上での仮組立) — ここで精度を作る 🔩🔧
午後は地組に集中。床上で主桁を並べ、端車の仮取付、ジョイントの仮合わせまで行いました。地組は「高所での手戻りを減らす」ための肝心な工程です。具体的な作業内容は次の通り。
ジョイント部の仮合わせ:ジョイント面を合わせ、仮締めで位置を固定。ここでトランシットや水平器を使って芯出し・水平の確認を行い、後工程でのズレを極力減らします。
ボルトは仮締めで管理:本締めは荷架け・上架後に行う場合が多いため、まずは対角順に仮締めして歪みを抑えます。ボルトの段取り(どの規格のボルトをどこで使うか)はナットごとに袋分けしておき、紛失防止。
付属機器の仮置き:ホイストやトロリ関連の重機は、地組段階で仮置きしてフィット感を確認(本取り付けは上架時)。
地組の間には小さな調整や測定の繰り返しが多く、その都度「なぜここをこう合わせるのか」を全員で共有しながら作業を進めました。細かい確認を怠らないことで、上架後の手戻りを大幅に減らせます👍
1日目の振り返り — 無事スタートできた喜び 🌅
今日の主な成果は次のとおりです。
ラフタークレーン1台での主要部材の荷下ろし完了。
床上での地組(主桁の並べ、端車仮付け、ジョイント仮合わせ)を安全に実施。
部材の管理(ラベリング・受け置き)と現場養生を徹底。
狭い建屋内での作業でしたが、段取りをしっかり固め、合図系統を統一して進めたことで無事故で1日目を終えられました。チームの連携が光った一日でしたね😊
次は2日目に本格的な建方(上架)今日の地組での精度がそのまま良い試運転・荷重性能につながるので、引き続き気を抜かず丁寧に進めていきます💪✨
